介護食作りを負担に感じていませんか?
この記事では、介護食におすすめの食事宅配について詳しく説明しています。
後半は介護食の基礎知識も書いているので参考にしてみてください。
介護食に食事宅配を利用するメリット
- 見た目の良い食事が食べる楽しみや日々の刺激になる
- 高齢者の栄養不足を防止できる
- 介護する側の負担減
このように介護食に宅配を利用することは、介護される側と介護する側の両方にメリットがあります。
いつも同じ食事メニューで刺激や楽しみがない、せっかく作った介護食を食べてくれない、介護食作りに疲れてしまっているという人は続きを読んでみてください。
高齢者に人気!介護食におすすめの食事宅配ランキング
まずは介護食を宅配してくれるサービスの中から、この業者はおすすめというものをご紹介します。
第1位:やわらかダイニング
それぞれ7食セット、14食セット、21食セットがあるので、消費するスピードや冷凍庫の自宅の容量に応じて1度に注文する個数をコントロールできます。
やわらかダイニングについては後ほど詳しく説明します。
第2位:食宅便 やわらかい食事(あいーと)
和食中心の優しい味の献立です。都度購入とらくらく定期便から好きな配送方法を選べます。
選べるやわらかさ!おすすめは「やわらかダイニング」
3段階のやわらかさから選べるやわらかダイニングが介護食に1番おすすめです。
柔らかさの違いはあれど、どのコースも高齢者が食べやすいように柔らかく家庭料理のような優しい味に仕上がっています。
赤・黄色・緑の彩り豊かな食材を使っているので、食べやすさや味だけでなく見た目の美味しさもあります。
美味しそうに見えることで食べる前から食欲がわくので、介護食の見た目は実は大事です。
管理栄養士が監修したメニューなので、しっかり食べれば介護食にありがちな栄養不足も防ぐことができます。
ちょっとやわらかめ宅配食
「噛む力が少し弱いが、問題なく飲み込める方」はちょっとやわらかめ宅配食コースを利用しましょう。
かなりやわらかめ宅配食
「噛む力が弱く、飲み込む力も弱くなってきたと感じる方」はかなりやわらかめ宅配食を利用しましょう。
ムースやわらか宅配食
「噛む力、飲み込む力がともに弱いと感じる方」はムースやわらか宅配食を利用しましょう。
一度ムース状にしたおかずを実際の食材に近い形に形成しているお弁当。
プリンや茶碗蒸しのように舌で簡単につぶせる柔らかさです。
全ての材料を一緒にミキサーした食事とは違って、食材やおかずごとそれぞれの味をしっかり楽しめるよう丁寧に作られています。
例えば、肉じゃがの介護食を自宅で手作りするときにはじゃがいも・にんじん・玉ねぎ・お肉を全てブレンダーにかけることが多いです。
そのため、通常は茶色のどろっとした介護食になりがちです。
(これは、いちいちミキサーを洗うのが面倒だからですね...)
やわらかダイニングのムースやわらか食では、食材ごとにムース状にするので見た目もきれいですし、にんじん、じゃがいも、など個々の食材の味を楽しめるという魅力があります。
食べる人のことを考えた、これ以上ないムース食です。
介護食に食事宅配を利用するメリット3つ
介護食に食事宅配を利用するメリットは多いです。
食べる楽しみや日々の刺激になる
介護食に食事宅配を導入するメリット1つ目は、食べる楽しみや日々の刺激になることです。
固定化した献立や味気ない見た目の食事が続くと、食欲や食べる意欲が低下する可能性があります。
自分に当てはめて考えてみるとよくわかります。
いつも同じメニュー、美味しくなさそうな食事を毎日食べさせられたら食事の時間が嫌いになってしまいますよね・・。
食事の時間が楽しみになれば、生きる活力にもなりますし、脳への刺激になります。
また、高齢者が一人で暮らしている場合には食事宅配サービスの受け取りが安否確認になるとする考えも浸透してきています。
配達員と世間話をするのが楽しみな高齢者もいるようです。
高齢者の栄養不足を防止できる
介護食に食事宅配を導入するメリット2つ目は、栄養不足を防止できることです。
高齢者の栄養不足問題というものがあります。
そもそもたくさんの量を食べられない高齢者は、少ない食事の中から必要な栄養素を摂取する必要があります。
しかし、好きなものや簡単に作れるものばかり食べていると栄養バランスが乱れがちになります。
食事宅配の献立は、栄養士が監修したもので1食の中に必要な栄養が含まれています。
しっかり完食すれば1食あたりに必要な栄養素を摂取することができるので大変おすすめです。
介護する側の負担減
介護食に食事宅配を導入するメリット3つ目は、介護する側の負担が軽減できることです。
手作りの介護食は段階にもよりますが、家族とは違うメニューにしたりすることで手間がかかっていると思います。
たまになら良いのですが、毎日となると作る側の負担が大きくなりすぎてしまいます。
また、介護食を食べる側の人も負担をかけていると申し訳なく思っているかもしれません。
思い切って介護食の食事宅配を利用することで、息抜きにもなります。
最近は介護食に食事宅配を使っている人が本当に増えてきているんですよ^^
介護食に食事宅配を利用するデメリット
介護食に食事宅配を利用するデメリットはあるのでしょうか?
完全に手作りするよりは費用が多くかかる
費用面で考えると、完全手作りよりは多くお金がかかってしまう傾向があるようです。
1食あたりの価格は600円代からと少しだけ高めです。
しかし、その価格の中に
- 栄養バランスの取れた献立
- 手間がかかる調理工程
- 見た目と味の良さ
が含まれていると考えれば、そこまで高いと感じません。
手作りするのにも材料費はかかりますしね^^
栄養士がいないのに介護食を販売している業者に注意が必要
これはデメリットというよりは業者を選ぶときの注意点になりますが、栄養士が在籍していないのに介護食の食事宅配をしている業者があります。
こういう会社は安くて魅力的なのですが、家族に食べてもらうものなので避けたほうが無難でしょう。
介護食の一般的な分類
介護食の一般的な分類を「噛む力」「舌の機能」「飲み込む力」の項目で表にしてみました。
噛む力 | 舌の機能 | 飲み込む力 | |
きざみ食 | 弱い |
ある |
ある |
ソフト食 | 弱い |
食物を押しつぶせる |
低下している |
ミキサー食 | ない |
食物をまとめられる |
低下している |
嚥下食 | ない |
ない |
低下している |
流動食 | ない |
ない |
障害あり |
きざみ食
きざみ食は、普通食を包丁などで細かくきざんだ食事のことを言います。
ソフト食
野菜やお魚などをよく煮たり、茹でたりすることで柔らかく作った食事のことを言います。
ミキサー食
食材をミキサーにかけて液体状にした食事のことを言います。
嚥下食(えんげしょく)
柔らかく調理した食事をペースト状、ゼリー状にした食事のことを言います。
流動食
液状の食事のことを言います。
スマイルケア食
引用元:農林水産省HP「スマイルケア食」
スマイルケア食とは、これまで介護食品と呼ばれてきた食品の新しい総称です。
高齢者だけでなく、障害や手術後など食機能や栄養に関して問題がある人に幅広く介護食品を利用してもらおうとする、農林水産省の取り組みです。
青マーク、黄マーク、赤マークのスマイルケア食識別マークで分類し、個人の状態に合わせてスマイルケア食を選びやすいようになっています。
スマイルケア食の販売企業は、それぞれの商品に3つのマークのうちいずれかを付けています。
ユニバーサルデザインフード(UDF)
引用元:日本介護食品協議会
ユニバーサルデザインフードとは、消費者にわかりやすいように咀嚼・嚥下に配慮して固さや粘度によって4段階に分類された指標です。日本介護食品協議会が区分しました。